厚板・シート圧延について
当社は、冷間圧延加工による製品製造を行っています。最大厚みは50mmから箔まで対応可能で、全ての工程を自社内で一貫して行うことができます。
通常、熱間圧延に比べて冷間圧延は量産には向かないとされていますが、少量からでも対応が可能であり、精度や品質に優れています。
当社では、冷間圧延と真空焼鈍を組み合わせて製造を行うことで、酸化被膜の付着を最小限に抑えることができます。そのため、酸化皮膜除去工程が必要なくなり、コンタミなどの異物混入を防止することができます。
また、冷間圧延によって製造された材料は、寸法精度と表面粗度に優れています。
D400*500 2H圧延機
弊社のD400 2H圧延機は、最大厚み50mmまで圧延加工が可能であり、主にターゲット材の製造に使用されています。特に、鍛造品から製造される円盤形状の無方向性ターゲット材料は、高い評価を受けています。このような材料は、金属組織が方向性を持たないため、当社のD400 2H圧延機によって生産されることが適しています。
冷間圧延は、異物混入が少ないため、高純度材料にも対応することができます。
φ400-2Hにおいては、厚さが50mmから3mmまで対応可能であり、最大幅は500mmです。
D380*500 2H圧延機
当社のD380 2H圧延機は、最大厚み50mmまでの圧延加工が可能であり、主に板材の圧延加工に使用されます。
この機械は、圧下装置がネジ式であるため、左右のロール隙間の微調整が可能です。そのため、厚み精度が向上し、さらにパスラインが安定するため、比較的長尺物にも対応することができます。
φ380-2Hにおいては、厚さが50mmから2mmまで対応可能であり、最大幅は300mmです。
D220*260 2H圧延機
当社のD220 2H圧延機は、最大厚み5mmまでの圧延加工が可能であり、比較的薄い材料の圧延加工に使用されます。
また、D380圧延機では2mmまでしか圧延できないため、それ以下の寸法まで圧延する場合は、D220圧延機が使用されます。
さらに、D200圧延機にはアルミ合金の圧延用に加熱機能が備わっており、温間圧延加工が可能です。
D220 2H圧延機においては、厚さが5mmから1.0mmまで対応可能であり、最大幅は250mmです。
D200 2H圧延機においては、温間圧延加工が可能であり、厚さが5mmから1.0mmまで対応可能であり、最大幅は200mmです。
D60*200 4H圧延機
D60 4H圧延機は、厚みが5mm〜0.3mmまで圧延加工ができる機械です。
4H圧延機は、材料にかかる圧力が大きいため、強度の高い材料の圧延加工に適しています。例えば、ハイテン(高張力鋼板)などが挙げられます。
φ60-4H T:5mm-0.3mm MAX W:180mm
レベラー加工について
シート圧延加工では、テンションをかけることができず、どうしても歪が発生してしまいます。弊社では、仕上がりの平坦度を矯正するため、厚みにより異なる2種類のロール径(30mmと60mm)を持つレベラーマシンを設備しています。
厚板・シート圧延のポイント
板(シート)材料を板厚:50mm〜0.3mmまでの範囲で自由自在に仕上げることができます。インチサイズなど特殊な厚みにも対応できます。
冷間圧延加工は酸化膜除去が必要ありません、よってショットピーニングの工程が必要ないので、アルミナ混入や酸化皮膜の取り残しなどが残留しません。高純度材料にも対応できます。
冷間圧延加工は、厚み寸法の精度に優れます。仕上げ厚みにもよりますが、公差:±0.02-0.05mmで仕上げることができます。
冷間圧延加工は、熱間圧延加工に比べ工程がシンプルなので少量の加工に対応できます。弊社ではシート1枚から対応いたします。
お客さまが独自に調合した鍛造材からでも、ご支給頂ければ「箔」までの工程を弊社で一貫して製造できます。鍛造したビレットから箔までおまかせください。
D60 4H圧延装置には硬度の高いハイス鋼製圧延ロールも保有しており、高張力鋼板の圧延加工に対応できるようになりました。
品質管理
QAチームによる徹底した品質管理体制で製造しております。
ISO9001:2015 No,QAIC/JP/0546-B
お問い合わせ
株式会社日本クロス圧延
千葉県茂原市茂原697
TEL0475-22-4151
FAX0475-25-2338
cross@atuen.com