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液晶ディスプレーについて

液晶

最近ではモーターが高機能化してきたので、制御盤も液晶ディスプレーを使用するケースがほとんどです。
そして、これがとても楽ちんなんです(笑)

 

従来だったら制御盤内に大量にリレーを並べて、操作盤にも大量にボタンを取り付け、信号線ですべてつないでいく必要があるので、操作盤から制御盤に通す電線だけでも100本以上!それらにすべてラベルと端子を付けて、つないでいくという作業をシコシコ夜遅くまでやっていましたが、液晶ディスプレーなら物理的なボタンは、非常停止や電源など最小限必要なものだけで済んでしまいます。そしてLANケーブルみたいな細いケーブル1本で済んでしまうので、制御盤の製作日数は激減します。

 

だから液晶を一度使うとやめられなくなってしまいます(笑)


単純な機械だって液晶です

液晶

1モーターの機械だって、液晶ディスプレーを使ってしまいます。
それこそボタンは電源と非常停止だけの超シンプルな構成で済んでしまいます。

 

例えばストロークの制御の場合、従来はエアシリンダーやモーターで駆動して、リミットスイッチで位置決めをする、リミットスイッチとリレーがつながっていて、エアシリンダーやモーターのON、OFFを切り替えるような構成だったので、それなりに配線や部品点数が増えてしまいます。

 

でも最近ではサーボモーターを使用することで、リミットスイッチもリレーも不要になります、液晶画面にストローク量やスピードなどを数値で入力すればOKです。最初は高速で動作し、直前で減速するような制御も楽勝なのです。

 

リミットスイッチなどを使用しないので機械の構成もシンプルになって故障の発生源も少なくなるのでメリットが多いですね。


液晶ディスプレーってなんなの?

液晶ディスプレーにはまっているわけですが、液晶ディスプレーって何なの?というお話です。

 

装置を制御するのはシーケンサーという機器で、これはいわゆるコンピューターなのです。
シーケンサーにプログラミングすることで、機械の動作を制御します。プログラミングするにはノートパソコンをシーケンサーにつないでから、数十万円する専用ソフトでシーケンサーにプログラムを書き込みます。
プログラムを書き込んだら、パソコンはつないだままで実際に装置を運転しながら、動作のスピードや出力特性のパラメーターを調整していきます。

 

ここで問題なのが、後日になって装置の動作速度を上げたいなど考えた場合、パラメーターを変更するためにはパソコンと専用ソフトが必要なので、電気技師を呼ばなくては設定変更できないのです。
ところが液晶ディスプレーならば、シーケンサーを直接ディスプレーから設定できるので、パソコンをつながなくてもパラメーターの変更が可能になるのです。

 

素晴らしいメリットですね!

 

いじっちゃまずいところはパスワードロックをかけて奥の階層においといて、スピードコントロールなど、よく調整する設定は一番手前の階層に表示することで、自由度の高い装置になります。
またパラメーターを複数保存することで、加工条件ごとに最適な設定値をいつでも呼び出せるようにすることも可能です。

 

ということで、これからさらに操作盤は液晶パネルになってくると思います。

最近の液晶ディスプレー

ちょっと前までの液晶ディスプレーは正直あまりよくなかったのです。

 

特に工場内で使用するので、油が画面についてしまい、タッチパネルの反応がすぐ悪くなってしまい、そして反応が悪くなると、職人さんのごっつい指でパワー全開で「タッチ」されるので、簡単に故障してしまったのです。
だから液晶ディプレーはタッチセンサー無しで表示だけに使用していたこともあるのですが、最近は改善され耐久性が向上し信頼できるようになってきました。

 

白黒画面の小型の液晶ディスプレーは特に使いやすいですね、サーボモーターとセットで簡単に使えるので、現在では使って当たり前みたいな感じです。ELのカウンターで数字を表示させてくれってよく言われますが、指定がなければ液晶画面に情報を表示させてしまいます。

 

10年後は配線工事は不要になってしまうかもね

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