薄板・箔の圧延について
弊社のコイル材料の圧延設備は、厚み:3.0mm〜0.03mmまで製造対応できます。
お客さまからのさまざまなご依頼に対応するため、各種圧延設備がございます。ハステロイやチタン合金など高硬度な材料用の超硬ロールや、少量対応するための小型圧延機、仕上り硬度を調整する連続光輝焼鈍炉、スリッターマシンなど、お客さまからの要望に対応できるよう心がけております。
薄板・箔の圧延のポイント
コイル材料を厚み:3.0mm〜0.03mmまでの範囲で自由自在に仕上げることができます。インチサイズなど特殊な厚みにも対応できます。
UVB社製の接触式厚み計にて、コイル全長の寸法を測定することができます。測定機の精度は0.5μ、データーはPDFファイルでの出力が可能です。
エッチング処理に対応できるように、TA処理(テンションアニール)仕上げができます。300-400℃の温度で張力を張りながら連続炉を通過させることで、硬度を落とさずに平坦度を改善することができます。
圧延加工と連続光輝焼鈍処理を組み合わせることで、ご指定の硬度に仕上げることができます。「ちょっとだけ硬度を下げて」みたいな要求にも対応できます。
弊社の装置には少量でも加工できるよう工夫してます。たとえコピー用紙A4サイズ程度の材料からでも、張力圧延をすることが可能です。シート1枚からでもよろこんで圧延加工を承ります。
弊社の圧延装置の加工油タンクは2系統に分かれています。ステンレスなどニッケル合金用とアルミ系の材料で、圧延油を分けることでコンタミを防止しています。とくにアルミニウムには気をつけています。
鋼種について
高強度材料から軟質な材料まで対応できます。
基本的になんでもチャレンジいたします!
純 金 属 ニッケル チタン アルミニウム 銅 モリブデン ニオブ etc
ステンレス SUS304 316L 410 430 420J2 etc
低膨張合金 36インバー(FN-36) 42アロイ(42Ni) コバール(Kovar)
磁性合金 パーマロイ(PC)(PB) SYO磁性軟鉄 珪素鋼
抵抗合金 コンスタンタン’CN49) ニクロム(NCH)
耐熱合金 インコネル(I-601) ハステロイ(H-X) SUH660 ナイモニック
耐蝕合金 インコロイ(I-825) ハステロイ(HC276)(HC-22)
硬度について
連続光輝焼鈍処理による仕上げができます。
連続焼鈍処理とは、雰囲気ガス中でテンションを張った状態で焼鈍処理をします。そのため箔のような薄い材料でもカーリングや挫屈、溶着が発生せず平坦度を維持したまま焼鈍処理ができます。
材料の送り速度を増減することで、仕上げの硬度をコントロールすることもできます。
仕上硬度の指定ができます。
BA(光輝焼鈍仕上)SP 1/4 1/2 3/4 H EH(エキストラハード)
Hv(ビッカース)での硬度指定もできます。公差:±15以内
スリットについて
スリット加工(スリッター加工)とは、金属材料を指定の幅に切断する加工です。
プレス用の材料を金型の幅に合わせて切断したり、リボンのように細幅に切断することもできます。
仕上げの幅をご指定頂ければ、スリット切断いたします。
ロットについて
最小ロットに制限はありません。コピー用紙のA4サイズ程度からでも承ります。母材が短い場合でも、材料両端にダミーの材料を取り付ることで張力圧延ができます。
また実験設備がございます。ボタン型インゴットや名刺サイズの材料でも圧延加工ができます。
圧延設備
12段圧延機です。板厚0.3mm〜0.03mm 最大幅130mm程度まで圧延加工ができます。 | |
φ60 4段圧延機です。板厚2.0mm〜0.05mm 最大幅210mm程度まで圧延加工ができます。 | |
φ130 4段圧延機です。板厚2.0mm〜0.1mm 最大幅260mm程度まで圧延加工ができます。 | |
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φ50 4段圧延機です。板厚1.0mm〜0.03mm 最大幅60mm程度まで圧延加工ができます。少量の材料を加工する専用機です。 |
品質管理
QAチームによる徹底した品質管理体制で製造しております。
ISO9001:2008 No,QAIC/JP/0546-B
お問い合わせ
株式会社日本クロス圧延
千葉県茂原市茂原697
TEL0475-22-4151
FAX0475-25-2338
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