ものづくり販路開拓研究所 ビジ魂!
ものづくり販路開拓研究所「ビジ魂!」は、中小ものづくり企業の販路開拓に関連する情報をコラム形式で発信しています。
ものづくり販路開拓研究所の目指すところは「適切な利益」を得ること、そして目標は大きいほうが夢があるので「受注単価:20000円/h」の達成です!
そのためには以前から言われ続けている、「同業他社との差別化と明確な強みを整理し発信する...」から一歩進んで
高価でも顧客に採用してもらうための秘策を一緒に考えていきましょう!
最終的に顧客が採用を決定するのは、自分たちにどんなメリットがあるか?しかありませんね
それでは顧客のメリットとは何でしょうか?
コスト?高付加価値化?担当者の出世??袖の下???
そんなビジネスの謎と時間単価20000円を目指して一緒に考えていきましょう!
ものづくり販路開拓研究所では一部コンサルサービスをしていますが、、このサイトのコラムを読んで頂いたうえで、ものづくり販路開拓研究所の考え方に共感いただけた会社のみ、依頼されればコンサルティングをさせていただいていますが、私は工場を経営しているためコンサルではなくではなく、一緒に販路開拓を考え向上していく仲間としてかかわっていければ最高です!
販路開拓にコンサルティングを活用するのも否定はしませんが、会社の経営は経営者自らが、製品について考え行動、検証、改善とPDCAを回していくことで、販路開拓が拡大するものだと考えています。
だからこのサイトではかなり具体的に情報を発信していたいと考えています。中小製造業の販路開拓のお役に立てれば幸いです。
製造技術のプロモーションの重要性
販路開拓といってもヤミクモにメーカーさんに、加工の仕事いただけませんか?と営業しまくっても単価の競争になるだけなのは周知の事実ですね
そんな営業をいつまでも続けていたら受注単価が下がり続け、最後は中国の企業と価格競争する結果になっても知りませんよ(笑)
だから高い加工単価を獲得するにはプロモーションが大切だと考えます。
私も金属加工の工場を経営していますが、多くの工業系の製造メーカーは最終製品ではなく中間製品を製造しています。そのためプロモーションが難しく、展示会などに出展しても顧客メリットや技術情報の発信の成果が不発に終わるケースが多いのです。
最終製品ならば「これが弊社の製品です。他社の製品に対して生産効率が20%優れます!」のように製品のメリットを明確にプロモーションできますが、プレスやマシニングセンタなどの中間加工メーカーが生産する製品は、顧客の図面に基づいて生産するケースが多く、どうしても生産技術をプロモーションする傾向になりますが、生産技術のプロモーションってとても難しいのです。
展示会などで「高精度」「ハイクオリティー」「匠の技」などキャッチコピーを目にすると思いますが、顧客にしてみれば「図面の公差で精度管理できれば「匠の技」は必要ないよ、オタクの工場は単価はいくらでできんの?」ってなりますね
だからこんなキャッチコピーは言葉として意味がないのです。精度をアピールしたいなら、「切削による表面精度「0.5μ」を達成!研磨コストを大幅削減!」くらい具体的に発信したほうが仕事につながると思いませんか?
研磨コストを削減とさり気なくメリットを打ち出すのがポイントですね
そう考えるとプロモーションって奥が深くて面白いと思いませんか?
ビジ魂では机上で考えるだけでなく、製造業の技術や製品を実際にプロモーションしながらの結果から、良いことだけでなく問題点なども発信していきます。
技術や製品をプロモーションしよう!という意気込みのある中小のものづくり企業で、興味がある方ならだれでも大歓迎します!
ご気軽に連絡ください、質問でもかまいませんので情報交換できたら最高ですね!
海外販路開拓について
私の趣味的な要素が大きいのですが、ものづくり販路開拓研究会は海外に向けた販路開拓にも力を入れています。
日本では輸入商社と輸出商社の数を比べたら圧倒的に輸入商社が多いのです。理由はコストの高い国産の製品に対して安価な海外の製品の需要は大きいのです。
また海外を旅して日本に流通していない海外の製品を探して、日本で販売するなんて方法は昔からあって、バックパッカーが輸入商社を起業するなんて夢のある話もたくさんあリますね。
逆に、日本の製造業が海外から受注を得ることは成功事例をあまり聞きませんね、手段として、海外展示会やECサイトを利用してPRすることが一般的ですが、プレゼンのノウハウの問題から効果的にPRできないことも一員ですが、結局値段が高いのもネックだと思います、だからといって値段競争してまで海外に販路を開拓しても意味があるのかどうか...
海外PRこそ「メイドインジャパン」のメリットをしっかりと打ち出して行く必要があります。
基本的考え方はこんな感じ「私が製造する○○をあなたの機器に採用することで、不良品の発生率が1%以下に減少し生産効率が20%グレードアップします」
もちろんこの考え方は国内でも有効ですね
日本から海外展示会に出展している会社のパネルを見ると、「精度が...」「スピードが...」という感じで技術の紹介が先行していますが、それでは見向きもされません。
生産コストが15%削減できます!
なぜなら、この機械は生産速度が...
と、メリットを打ち出してから説明するだけで、反応が大きく変わってきます。ポスターのタイトルの書き方だけでも結果が変わるので慎重に考える必要があります。
これが「PRする技術」です。興味のある方はぜひ海外にPRする「技術」を勉強していきましょう!
工業製品の販売先の国境は無くなりつつあります。いつしか海外の会社との取引を、まるで国内の会社と取引する感覚で取引をする時代が到来するのではないか?なんて考えています。
今まで日本の製造業は国内のマーケットが大きいため、国内取引だけでやっていけましたが、これからは世界に目を向ける必要があると思います。
台湾や韓国など、国内のマーケットが小さく、昔から海外に積極的に売りこんでいました、だから日本の企業に比べると海外へ販売するノウハウははるかに進んでいます。私が初めて台湾の展示会に出展したときに実感したのですが、彼らはパワフルで躊躇や物怖じせず、いつも強気です。こいつらと競争して勝てるのか?と思ったほどです(笑)
そのような現状でモノ作りに国境が無くなったとき、日本の製造業は海外の同業者に立ち向かえるのだろうか?
いや負けるわけには行きません。
自社の強みを分析して、他国にある物無いものをしっかりリサーチしていけば、国内で取引する感覚で、海外の企業と取引できるノウハウが必ず身につきます。
ぜひ、今から少しずつ準備をしておきましょう!