海外展示会コラム03
3度目の挑戦です。
だんだん慣れてきて心に余裕ができてきました、準備も慣れたものです。
今回のテーマは「We Can Deliver Quickly !」
過去の展示会で分かったことは、その国にあるサービスを展示しても見向きもされないということ
弊社は小さな会社なので、大量生産はできませんが、比較的小ロットならば短納期で出荷することが出来ます。ならばそれをテーマにしようと考えました。
ニッケル合金の材料は大同特殊鋼や日立金属に注文すると、2ヶ月は納期がかかります。材料メーカーの納期が長いのはどこの国も一緒で、アタマが痛いのです
即納を打ち出せば必ず反応があるだろうと、今回は自身がありました。
たしかに前回に比べ、多くの方に興味を持って頂きましたが、思いもよらないオファーに苦戦しました。
台湾のメーカーさんに、「あなたの会社は即納できるのですね、それはとても素晴らしい!早速ですが36invarを1ton見積もってくれ」
こんなオファーことを言われました、
結果「1tonは見積もれません、即納できるのは100kgまでです」と答えると「それでは意味がないではないですか...」と厳しいお言葉
さすが、海外企業は直球ですね...
しかし、手応えは感じました、次回の課題と戦略が見えて来ました、頑張るぞ
SEMICON Singapore
ということで、次のターゲットはシンガポールにしました、暑い国で熱く営業してきます!
さすがに4回目、だんだん展示会が楽しくなって来ました、なんていうかもう趣味みたいな感じです。海外でいろいろな国の方たちとお話するだけで、楽しくてしょうがないのです。
みんな商売熱心で熱いのです!負けてたまるか!
規模で言うと、日本の展示会より小さいですね、当たり前ですが日本はそれなりに熟成しているのです。しかし、シンガポールは熱いですね、自分も積極的に営業しました。
今回はターゲットを絞ってみました。
弊社が量産ができないのに、量産な会社には用がないのです。
できもしないのに、背伸びしても全く意味がなく、逆に信用を失うだけなのです。
それらを反省してできたテーマが「R&D Materials」です。
R&D Materials
We produce small lots of product for research and development.
リサーチ アンド デベロップメントの材料屋という意味です。そしてサブタイトルで我々は開発やプロトタイプ用の材料を少量でもクイックデリバリーする会社です。
としっかり会社の目的を打ち出しました。
今思えばブランド化の第一歩です。
はじめて、手応えを感じました。
3日間で約200枚名刺を交換できました、そして研究開発の部署の方たちとコンタクトがとれたのが最高の収穫でした。
今回分かったことは、展示のテーマとタイトル次第で自分がコンタクトを取りたい方たちにアクセスできるのです。
しかしテーマを絞らずに、広い分野の方に伝えるのは難しいのかもしれません。
まだまだ、頑張ります!
SOLAR ASIA EXPO マレーシア
次回はマレーシアに行きました。ジェトロに行ってマレーシアの展示会って何がありますか?と聞きに行ったら紹介されました。
さすがにもう趣味です、海外展示会に単身で乗り込む、そして現地の方と本音で交渉する...最高です!
そろそろ弊社の役員にも心配されまして、社長一人で大丈夫ですか?とよく言われますが、まだお前たちは連れて行けないよ、もう少し勉強させてくれと返答、もう少しで何かが掴めそうなのです。
テーマは前回と同じ
R&D Materials
We produce small lots of product for research and development.
違うのは、もう少し製品を整理したのと、価格表作り金額の見積りの即答と即納できるものと注文生産のものをわかりやすく展示してみました。
今回は、白紙の見積書を持って行き、そしてその場で商品と金額を記入し見積書をわたすという試みを試しました。
これは大成功!3日間の会期中に発注が来るという初めての経験をしました。
今回分かったことは、弊社は町工場なのです。はっきり言うとお客様の引き合いに応じて、お見積りをするというスタンスだったので、弊社のはっきりした製品というものは存在していませんでした。
いわゆるカスタムオーダーメイドだったのです。
しかし、海外では通用しなかったというのが事実です。商品化の重要性を最確認できました。