切削工具と表面処理について

切削工具の表面処理といえば、金色の窒化チタンコーティングが有名だと思います。
窒化チタンコーティングは600℃程度までの高温での耐久性と量産性に優れているため急速に広まりました。

 

切削工具の表面処理の目的としては
・切削工具寿命を延ばす
・加工面の相度が向上する
・切り屑の排出性を向上させる
・加工熱を減少させる

 

など考えられます、窒化チタンコーティングもIHP処理もそれぞれに長所短所ありますので、目的に応じて選択することをお勧めします。

チタンの切削とIHP処理について

切削工具にIH処理を行うことで得られる最大の効果は、チタン、チタン合金の切削が容易に行えることだと考えます。

 

一般的な切削工具では、すぐに構成刃先が形成され、切削表面のカジリが制御できない状態になります。これはチタンは300℃程度の比較的低温で酸化チタンが形成されます。この酸化チタンが切削工具の刃先で成長し悪さをするのです。酸化チタン皮膜はとても硬くて脆く、厄介でチタンが難加工材料と言われるゆえんです。

 

構成刃先が形成される原因は様々な要素があります、クーラントや刃物の切れ味、チップブレーカーの形状など様々な要因がありますが、チタンの結晶構造が細密六方構造のため、加工熱が発生しやすく、低温で酸化チタンが成形されるというのが、そもそもの問題です。

 

IHP処理を施した切削工具は潤滑特性が向上するため、加工熱の発生が確実に減少しました。
よって酸化チタン皮膜が形成される温度以下での切削加工が可能となり、構成刃先を防止でき表面精度に優れた切削が可能です。

 

 

弊社は切削加工メーカーではないため、共同開発している切削メーカーからのフィードバックです、なので最適化はできていないと思います。弊社では試作でIHP処理をさせていただきます、ぜひ効果を実感いただければと思います。

超硬工具とIHP

超硬工具にIHP処理を施すことで下記の効果がありました。
まだまだ超硬工具の処理事例が少ないので、少しずつ情報を発信していきます。

 

・構成刃先の防止
・切削温度の減少
・切削表面の改善

 

ご興味がありましたら、試作をさせていただきます。

切削工具のIHP処理のコスト

IHP処理は安価で再処理も容易な表面処理です。

 

例えばドリルを処理した場合、サイズによりますが数百円/本なので送料のほうが高くついてしまいます。
ぜひ本数をまとめて処理をさせて頂ければと思います。

IHPと剥離効果